LPG=5月26~30日:6月CPのプロパンが市場予想を上回り確定
CFR極東:
先週の極東着市場は日本着、中国着とも買い気の高まりで上昇した。29日時点でJapan Indexはプロパンが550.00ドルと23日比17.00ドル高、ブタンが520.00ドルと7.00ドル高となった。日本の元売り1社が6月後半着プロパン単体を物色。中国向けでは、プロパン4万6,000トンの買い戻し需要を抱えたトレーダー勢がスポット市場に浮上した。一方、一部の中国プレーヤーは米国産カーゴの調達に慎重姿勢を示し、買い付け入札を通じて非米国産カーゴの調達を進めた。華東でプロパン脱水素(PDH)プラントを操業するプレーヤー1社は、7月着プロパン単体2カーゴを7月CP対比20ドル台~30ドル台のプレミアムで購入したとみられている。同社は米国産およびカナダ産カーゴを買い付け対象から除外していた。
FOB中東:
6月CPはプロパン600ドル、ブタン570ドルで確定した。プロパンが前月から10ドル、ブタンが同20ドルそれぞれ下落した。プロパンは市場予想を上回った一方、ブタンは予想どおりだった。7月積みでは、売り手数社にプロパン/ブタン各2万2,000トンの販売余地があるようだ。売唱えは7月CP対比20ドルのディスカウントで伝えられた。一方、買い気は弱い。買い手は7月CP対比20ドルのディスカウントでの購入に関心はなく、買いアイデアは7月CP対比40~50ドルのディスカウントで聞かれた程度だ。
日本国内:
6月渡しの陸上京浜のプロパンの商談は92,000~93,000円で開始された。日を追うごとに売り手が唱えを切り下げ、川崎、千葉出しではプロパンの売唱えが92,000円で聞かれた。一方、買い手は現段階での商談入りに関心が薄く、成約は少なかった。ブタンの商談は91,000~92,000円で展開。需要家向けの入札では、卸業者間のスポット相場を下回る、基地出し換算90,000円切れの落札があったとの情報が聞かれ、販売競争が強まっている。海上市場では、大手製鉄1社が実施した7~9月納めのブタン6隻分を対象とした買い付け入札が決着した。一部の市場関係者によると、CPの円建て価格に対し2,000~3,000円程度のプレミアムでの応札があったという。