LNG=6月2~6日:買い意欲乏しく、高値警戒で
依然として需要家の商談は乏しい。現行相場に対する高値警戒感が根強いようだ。中国では需要が弱いこともあり、10.50ドルを下回る水準でなければスポットカーゴの購入は難しいという。「特に発電事業者は中央アジアやロシアから輸入している割安なパイプラインガスを優先的に使用しており、パイプラインガスの価格と競合できる水準は9.00ドル以下」(中国需要家)と伝えられた。また中国国内の陸上LNG相場は5,000元前後との見方も寄せられている。夏場を迎えて冷房需要が強まれば陸上LNG相場が上向き、LNGの購入が検討される公算が大きいが、現行相場では買い意欲を示す需要家は少ないとみられる。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 中東産のスポット玉が市場に見えている。国営オマーンLNGはDESベースで新規の販売入札を開示した。対象は7月30日~8月4日、8月9~14日アジア着の2カーゴで、応札の締め切り日は不明。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 南米向けで新たにスポット需要が浮上してきた。アルゼンチン国営IEASAは10日に、7月着7カーゴ、8月着1カーゴの合計8カーゴを対象としたDESベースの買い付け入札の応札を締め切る。
|
|
東京 : LNGチーム 山本雪 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.