原油・コンデンセート=6月2~6日:太陽石油、SKから9月着WTIを購入
中東原油/コンデンセート インド国営石油会社(IOC)が5日、入札を通じてアクポなどアフリカ産原油に加えて、QMを購入した。中国石油天然気(ペトロチャイナ)が、7月積み100万バレルを8月着ベースで販売した。IOCがQMをスポット購入するのは稀。以前は国営カタールエナジー(QE)から長期契約でQMを引き取っていたと見られるが、少なくとも現時点ではそのような長期契約は無くなっているもよう。シンガポールのトレーダーは「ペトロチャイナが今回の入札で、QMに関して競争力のある価格を提示した公算が大きい」と伝えている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 北東アジア着の米国産WTIの市況連動相場は、強含んだ。米国や欧州の需要が好調で、FOB価格が切り上がっていることを受けた。太陽石油はこれまでに9月着の米国産WTI100万バレルを手当てした。売り手は韓国のSKエナジー。価格はCFRベースでドバイ市況に対して5ドル台半ばのプレミアムだったと伝えられた。同カーゴの価格は、数量が100万バレルであったため、やや割高であったようだ。
南方原油/コンデンセート 8月積みベトナム産の商いでは、同国国営PVオイルがチムサオの販売入札を開示した。ベトナム時間12日9時応札の締め切り、同17日18時有効期限で実施されるこの入札の対象は、8月23~27日積みの1カーゴ(30万バレル)。一方、この入札には豪アンポールやベトナム国営のビンソン石油精製化学(BSR)など複数の需要家が参加する見通し。WTIミッドランドなど米国産軽質油種のアジア着相場に割高感が台頭していることを受けて、チムサオなどベトナム産に対する引き合いは旺盛と見る向きが多い。このなか、8月積みチムサオの商談水準はDTDブレントに対して5ドル弱のプレミアムに上昇する、と北東アジアの需要家は予想した。7月積みチムサオの販売入札はBSRがDTDブレント指標に対して4ドル台半ば~後半のプレミアムで落札していた。
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