LNG=6月9~13日:電力需要は堅調か、LNG消費の伸びは不透明
日本では来週、気温がかなり上昇するとの予報が出ており、電力需要が堅調に推移するとの見方が広がっている。16日には東京、名古屋、大阪など広い範囲で最高気温が30度を上回るうえ、19日には名古屋で35度を上回る可能性がある。さらに群馬や埼玉など内陸部では40度に迫る水準まで気温が上昇するおそれがある。リムの調べによると6月の電力需要は10日時点で前年比0.9%高いが、さらに伸びる公算が大きい。ただ「LNG消費がどれだけ伸びるかは不透明。スポット相場が高いので電力会社は長期契約玉でやり過ごすことを優先するだろう」(欧トレーダー)との声が聞かれる。現在電力各社のLNG在庫は順調に増加しており、慌てて買い付けるような状況ではない様子。また太陽光発電や風力発電の出力が高いことで、足元の発電用ガス需要は伸び悩んでいるようだ。一方中国でも華南を中心に例年を上回る水準まで気温が上昇しており、冷房用のガス需要や在庫の積み上げ需要が回復傾向にある。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営石油会社(IOC)は、6月10日応札の締め切りで実施していた買い付け入札で、7月8~14日ダムラ基地(年間受入能力500万トン)着を物色し、売り手から12ドル台前半での応札も受けたが、最終的に購入を見送った。 日本企業からは「LNG価格が再び上昇しており、インド勢にとっては買い付けが厳しい。ほかの燃料を使用する方向にシフトしてしまう」との見方が寄せられた。日本企業からは「LNG価格が再び上昇しており、インド勢にとっては買い付けが厳しい。ほかの燃料を使用する方向にシフトしてしまう」との見方が寄せられた。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 ブルガリア国営のブルガルガスが入札で6月着1カーゴを購入した。売り手は独RWEとされるが、入札の締め日や価格、FOBかDESベースかといった詳細は明らかになっていない。
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