LNG=6月16~20日:需要増を見込み需要家は天候を注視
日本では猛暑によってガス消費が伸びているが、需要家から足元で在庫の低下を心配する声は聞こえない。ただ一部の電力会社は電力需給の引き締まりを受け、揚水発電などの追加供給力対策を実施しているようだ。このまま暑さが続いた場合、発電用のLNG需要が大きく伸びる可能性があるため、多くの市場関係者が今後の天候に関心を寄せている。一方中東情勢については様子見に徹する向きが多い。カタールのLNG生産と供給が続いているため現時点では供給は滞っていないもよう。日本企業は「中東情勢の見極めが必要なうえスポット相場が高騰しているため、買いに動くプレーヤーは見られない」と伝えた。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営グジャラット州石油会社(GSPC)は18日に買い付け入札の応札を締め切った。対象は7月後半インド着1カーゴ。日本企業は「この高値局面で買い付けに動いているので、どのくらい安いオファーが集まるか、探り合いの意味もありそう」と指摘。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 コロンビア国営カラマリLNGは、16日に応札を締め切った買い付け入札を通して、カルタヘナ基地(年間受入能力370万トン)向けのパーシャルカーゴを購入した。価格は明らかではないものの、英BPが落札。このカーゴはMEGI型「British Mentor」号(容量17万3,400立方メートル)で輸送される。
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