石油化学=6月16~20日:芳香族製品は一段高、中東情勢不安や原油高で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は一段高となった。イスラエルとイランによる交戦状況が激化していることを受け、原油相場が一段と上昇したことを受けた。また、両国の石化製品の生産が減少するとの見方も強材料となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は続伸。米国から中国へのエタン輸出が停滞しており、中国でのエチレン生産に影響が出るとの見方が市場心理を強めた。加えて、中国で新規誘導品設備の立ち上げに伴い、エチレンに対する買い気が強まった。
アジアのプロピレン市場は原油市況高を受けて強含んだ。
北東アジア着の市場では、買い気が強くないものの、原油市況が堅調に推移するなか、相場の基調が強まった。
東南アジア市場では、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)のナフサクラッカーの再開状況およびロッテケミカル・インドネシア(LCI)がナフサクラッカーの立ち上げが注目されている。
アジアのブタジエン市場では、タイの石化メーカーが販売した6月下旬積みのカーゴが、中国向けに転売された。東南アジアでは、マレーシアの石化メーカーが近々ナフサクラッカーの稼働を再開し、ブタジエンの供給も再開するのではとの見方がある。
中国国内市場では、このところの原油高を受けてブタジエンや合成ゴムの相場が強含んだ。
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