LPG=7月21~25日: 非米国産カーゴへの買い気高まる
CFR極東:
先週の極東着市場は、日本着が売り手の増加で軟化。24日時点でJapan Indexはプロパンが515.25ドルと18日比20.50ドル安、ブタンが495.25ドルと同12.50ドル安となった。日本着では、8月後半着の売り手が増加し、プロパン2万3,000トンの売唱えは8月極東着市況対比27ドルのディスカウント(24日時点で506ドルもしくは8月CP対比25ドルのディスカウントに相当)まで落ちた。ただ、相場急落で日本の元売り勢が買い意欲を示しているとみられる。一方、中国着は需要増を受け上昇した。China Indexはプロパンが536.63ドルと同0.88ドル高、ブタンが516.50ドルと同9.00ドル高だった。非米国産カーゴを物色する中国プレーヤーがスポット市場に漸増。買い付け入札が相次いだ。寧波のプロパン脱水素(PDH)プラント向けには、豪州産プロパン2万3,000トンが550ドルで成約に至ったとみられる。
FOB中東:
8月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は8月CP対比50ドルのディスカウントと前週から変わらなかった。カタールエナジーが8月23~28日積みプロパン3万3,750トン/ブタン1万1,250トンおよびプロパン/ブタン各2万2,500トンを、24日に応札が締め切られ、同日に応札の有効期限を迎えた入札を通じて販売した。買い手はそれぞれ欧トレーダー1社、オマーンのエネルギー企業1社だったと伝えられたが、そのほかにも中東トレーダーや別の欧トレーダー、日本の輸入業者の名が浮上した。落札価格は判然としなかったが、それぞれ8月CP対比40ドル台のディスカウント、同65~70ドルのディスカウントだったとの情報が聞かれた。
日本国内:
7月渡しの陸上京浜はプロパンが88,200~88,700円、ブタンが88,300~89,100円と前週から横ばいとなった。具体的な商談は聞かれなかった。卸業者間では、川崎基地出しプロパン88,000円台前半の売唱えが残っていた様子。一方、先安観測を受けて買い手の購入意欲は弱そうだ。8月渡しでは、元売り1社が8月CP確定前のスポット供給価格として、プロパンおよびブタンを88,000円前後で提示したという。もっとも、8月のスポット市況が大幅に下落するとみられているため、このスポット価格はやや割高との見方が聞かれている。