石油化学=7月28日~8月1日:MTBE軟化、ガソリン基材向けの需要低迷
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週明けに下落したものの、その後は下げ幅を縮小した。主に原油相場の動きを受けた。またベンゼン市場では中国で新たに誘導品のスチレンモノマー(SM)設備が稼働を開始する予定にあることも心理的な支援材料となった。
【ガソリン基材】
中国積みのMTBE相場は軟調となった。輸出先の東南アジア市場ではガソリンの流入が増えており、ガソリン基材として利用されるMTBEの需要は弱い。このため、MTBEのシンガポール周辺向けの輸出は採算が合わない状況となっている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン取引は9月品の商談が本格化しておらず動きの乏しい展開となった。中国やインドネシアなどの輸入国で国内のエチレン生産が増勢となっているため、輸入品に対する買い気が乏しい。日本ではエチレン設備1基が予定外に停止した。
アジアのプロピレン市場は東南アジア品の売り物が見られた。
北東アジア着の市場では需要が振るわないなか、買い気が乏しい商況となった。一方、売り手も販売を急ぐ向きが見られない。
東南アジア市場では、マレーシアの石化メーカー1社がスポット玉に対する販売入札を実施した。
北東アジア着のブタジエン相場はやや軟調に推移した。中国国内の相場が弱含んだこともあり、輸入品に対する買い気は弱い。FOBベースの商談では、台湾のメーカー1社に販売可能なカーゴがあると聞かれた。東南アジアでは、インドネシアのメーカー1社が8月下旬積みのカーゴを販売した。
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