LNG=7月28~8月1日:二次制裁でロシア産輸入に懸念
先行きの需給引き締まりに対する不安感から市場のセンチメントが強気に振れている。ウクライナ侵攻をめぐり米露の対立が深まっていることが主要因だ。米国のトランプ大統領はロシアが8月8日までに停戦に応じない場合に制裁として追加関税を課すとしているうえ、ロシア産エネルギーや武器の購入国にも関税を課すとして「二次制裁」の発動も検討している。これによりロシア産天然ガスやLNGの輸入が困難となり、世界中で需給バランスが乱れるおそれがある。現時点ではウクライナ支援を行っている国は二次制裁の対象外とされているため、日韓向けのサハリン2プロジェクト(年産1,080万トン)出し長期契約玉の輸入は継続できる見通しだが、今後の動向次第では禁輸せざるを得ない状況になることも否定できないようだ。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営石油(IOC)は29日応札の締め切りで開示していた入札を通して、8月20~22日もしくは8月29~31日ダヘジ基地(年間受入能力1,750万トン)着を11.55ドル前後で購入した。一方、同じく入札の対象としていた8月6~18日もしくは8月22~31日ダムラ基地(同500万トン)着は成約に至らなかった。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 コロンビア国営カラマリLNGが7月30日応札の締め切りで開示していた買い付け入札を通し、8月10~15日カルタヘナ基地(年産290万トン)着をBPから調達したようだ。同社が7月にBPから買い付けたスポット玉は、これで少なくとも計3カーゴを数える。
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