原油・コンデンセート=8月4~8日:NWSCの10月積み供給予定が確定
中東原油/コンデンセート インドの製油会社が入札を通じてアブダビ産原油のスポット購入を活発化させている。インド国営石油会社(IOC)は先週末に締め切った入札でWTIミッドランドに加え、9月末~10月上旬着のCFRベースとしてダスを200万バレル購入した。欧州のトラフィギュラがDTDブレント指標に対して2.90ドルのプレミアムで販売した。また、ヒンダスタン石油(HPCL)も今週入り後に締め切った入札で、西アフリカ産原油に加えて10月着のCFRベースで欧マーキュリアからダスを200万バレル手当てした。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 入札関連では、インドのヒンダスタン石油(HPCL)が今週、10月着の入札で計400万バレルを購入。HPCLはガーナ産ジュビリーとナイジェリア産エスクラボスを欧グレンコアから購入していた。さらに、HPCLはダス200万バレルも調達。この入札は4日応札の締め切りで実施され、対象は60万~100万バレルだった。HPCLが予定数量を大幅に上回る400万バレルを購入したことを受けて、市場では驚きが広がっている。一部の市場関係者は「HPCLは米国政府の要求に従い、ロシア産ウラルの購入を停止するために、今回の入札で購入量を大幅に増やし、代替原油を確保した可能性がある」と指摘した。米国政府は、インドがロシア産原油の輸入を継続する場合、追加関税の適用を含む制裁措置を実施する方針を示している。
南方原油/コンデンセート 10月積み豪州産コンデンセートの商いでは、NWSCの供給プログラムが確定した。例月どおり、計2カーゴ(各65万バレル)が供給される。三井・エナジー・トレーディングス・シンガポール(METS)が10月14~18日積み、豪ウッドサイドが10月30日~11月3日積みの各1カーゴを取り扱う。また、10月積み豪州産ウィートストーンも例月どおり、計2カーゴの供給が見込まれている。
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