LPG=8月4~8日:IOCが9月積み購入
CFR極東:
先週の極東着市場は、日本着が供給増加を背景に下落。8月7日時点でJapan Indexはプロパンが508.00ドルと1日比13.00ドル安、ブタンが498.00ドルと同7.00ドル安となった。9月前半着プロパンハーフカーゴの売り込みが強く、相場が下押された。中国着は非米国産カーゴの供給タイト感から強含み。China Indexはプロパンが552.50ドル、ブタンが522.50ドルといずれも前週から5.00ドル高。中国プレーヤーは非米国産カーゴの買い付けを積極的に進めた結果、売りものは徐々に消化されている。さらに、特殊産地玉の供給にもタイト感があり、相場が切り上がっているようだ。週の後半には、華東のオリエンタルエナジーが9月着の非米国産カーゴを探したほか、華東のプロパン脱水素(PDH)プラント操業プレーヤーの福建美得がカナダ産カーゴを極東輸入1社から9月CP対比20ドル台のプレミアムで買い付けた。
FOB中東:
9月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は9月CP対比35ドルのディスカウントと前週から10ドル下落した。同荷姿の売り手が多く依然として需給は緩い。インド国営石油(IOC)が5日に応札を締め切った買い付け入札を通じて、9月積みプロパン/ブタン各2万2,500トンを9月CP対比20ドル後半のディスカウントで購入した。こうした買い気を受け一時的に市況が上昇した。しかし、その後は買い気が再びみられなくなった。また、中東/極東フレートが高騰したことで、週末には中東積み相場に下押し圧力がかかった。一方、10月積みの商談が聞かれ始めた。日本の輸入1社や欧トレーダー1社がプロパン/ブタン各2万2,000トンの売り物を10月CP対比30~45ドルのディスカウントで探していた。
日本国内:
8月渡しの陸上京浜はプロパンが84,000~84,500円、ブタンが84,800~85,800円と前週から急落した。お盆休暇前に多くの卸業者がスポット販売を急いだ。川崎出しでは、複数の卸業者がプロパンを84,000~84,000円台前半で販売した様子。さらに、プロパンの売唱えは84,500円でも広く聞かれた。ブタンについては、週の半ばに一部の卸業者が売唱えを84,000円台後半に切り下げていた。ただ、ブタンはプロパンよりも販売競争が激化していないという。