国内石油製品=8月4~8日:陸上ガソリン、お盆需要の先取り一巡へ
7月下旬から続いた全国的な猛暑を受け、ガソリン需要は堅調との声が広く寄せられていた。一方、ここにきて降雨による天候不順やそれに伴い暑さが幾分和らいだほか、海外原油相場の軟化もあり、お盆商戦に向けた先高を期待する声がトーンダウン。お盆商戦を見越して手持ち玉の温存、ないしは市中買いを進めてきた卸業者間で相場観に乱れが生じたようだ。ENEOSなど元売り各社は7~13日の系列向けガソリン仕切り価格を1.3円引き上げたにもかかわらず、スポット市況は千葉が前週から変わらずの134.5円、阪神は同0.15円安の134.2円と小幅ながら軟化している。
お盆商戦前半の3連休は全国的に雨や曇りと、これまでの真夏の暑さから涼しさをも感じる天候となった。西日本では大雨による避難指示や土砂災害の警戒などが呼び掛けられた。3連休後から今週末にかけて天気は回復する見込みだか、15日まで雲が残る地域も多いとされ、行楽需要の鈍化は避けられそうにない。
ガソリン暫定税率廃止有無の議論は前週から大きな動きは見られない。お盆明け21日から財源のあり方などを与野党間で話し合う予定だ。
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