原油・コンデンセート=8月25~29日:ペトロナスがアッパーザクム購入
中東 マレーシア国営ペトロナスは買い付け入札で、11月前半着のアブダビ産アッパーザクムとオマーンを計400万バレル調達した。この入札におけるアッパーザクムとオマーンの価格の平均がドバイ市況に対して2.60ドル前後のプレミアムであると伝えられた。同入札では、中国国際連合石化(ユニペック)および中国石油天然気(ペトロチャイナ)がいずれもアッパーザクム100万バレルとオマーン100万バレル販売した。これらはマレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が所有する製油所(日量30万バレル)に仕向けられる。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ スーダン産原油の商いでは、セニングが実施した9月積みダーブレンドの追加の販売入札で、中国国際連合石油化工(ユニペック)が2カーゴを落札した。落札価格はDTDブレントに対して3ドル台のディスカウントだった。応札の締め切りは英国時間21日10時、有効期限は27日15時で、対象は9月21~22日積み31万2,000バレルと28万8,000バレルの計2カーゴだった。米国産の商いでは、韓国SKエナジーが、VLCC3隻分(600万バレル)のWTIミッドランドを購入した。これはFOBベースで調達したもので、北東アジアへの到着は12月になるとみられている。
南方 10月積みベトナム産原油の商いでは、同国国営PVオイルが実施したSV-DNの販売入札が落札された。落札者は恒逸石化(Hengyi)。実際の価格は判然としないものの、DTDブレント指標に対して2ドル前後のプレミアムで落札されたとの見方が伝えられた。恒逸石化は、今回落札したSV-DNをブルネイのプラウ・ムアラ・ブサル(Pulau Muara Besar)で運営する製油所に取り込むもよう。19日応札の締め切り、翌20日を有効期限として実施されたこの入札の対象は、10月6~12日積みの1カーゴ(30万バレル)だった。
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