LNG=9月1~5日:シベリアの力2の建設契約が締結も、不透明感根強い
露ガスプロムは2日、中国とガスパイプライン「シベリアの力2」の建設に向けた法的拘束力のある契約を締結したと発表した。ガスプロムはシベリアの力2を通じ、中国に年間で最大500億立方メートルの天然ガスを30年間供給するとの計画を明らかにしている。ただし中国側は現時点ではシベリアの力2の計画について言及していないため、「法的拘束力ありの契約と言いつつ、価格などに条件が付与された限定的な契約の可能性がある」(日本企業)ようだ。このためシベリアの力2の動向は不透明感が根強く、市場関係者は今後の状況を見守る程度にとどめているようだ。実際ガスプロムは契約の詳細を明かしておらず、契約数量や建設時期、供給開始時期などは判然としない。「中国側が着工時期を確定できないような条件を付与しているのかもしれない」(同)。一方、既存パイプラインの「シベリアの力」を通じた中国へのガス供給は、年間60億立方メートルが追加されることとなったと伝えられている。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営バハラット石油(BPCL)は1日締めの買い付け入札で11月着2カーゴのうち、11月半ば着を10.20~10.30ドルで購入したようだ。さらに、同社がオプションで応札を受け付けていた2026年と2027年着の計3カーゴのうち、「2027年着1カーゴが落札された可能性がある」(日本企業)。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 国営アンゴラLNGは11日応札の締め切りでDESベースの販売入札を開示中。対象はアンゴラプロジェクト(年産520万トン)出しで9~10月着の1カーゴ。仕向け地は南米、欧州、中東、アジアで、最北端は10月11~16日着の北東アジアとなっている。アンゴラLNGはこのカーゴをMEGA型「Kool Tiger」(容量17万4,000立方メートル)に積載する予定だ。
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