LPG=9月1~5日:中国からの買い気高まる
CFR極東:
先週の極東着市場は、買い気の高まりから上昇。4日時点でJapan Indexのプロパンは538.75ドル、ブタンは548.75ドルといずれも前週から9.75ドル切り上がった。日本着ではトレーダー勢によるプロパン2万3,000トンに対する買い気が旺盛で、相場が引っ張られた。China Indexはプロパンが598.50ドル、ブタンが578.50ドルといずれも前週比24.50ドル高となった。複数の中国プレーヤーが買い付け入札を実施。華東のプロパン脱水素(PDH)プラント向けにカナダ産プロパン計3カーゴが成約に至ったとみられている。このうち1カーゴは日本の元売りからの販売で、10月着が590ドル台で取引されたと伝えられた。
FOB中東:
10月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は10月CP対比10ドル台のディスカウントとみられている。プロパン/ブタン各2万2,000トンは10月CP対比10ドル台前半のディスカウントで成約に至り、日本の元売り1社も同荷姿を韓国輸入1社から10月CP対比10ドル台半ばのディスカウントで購入したとみられる。インド輸入1社が買い付け入札を通じて10~12月積みを物色したほか、華東輸入1社や中東トレーダー1社も買い手とみられ、買い気が強まった。
日本国内:
9月渡しの陸上京浜はプロパンが82,500~83,000円、ブタンが81,500~81,900円と前週から急落した。売り気の強さが相場を押し下げた。川崎出しのプロパンは82,000円台半ばや82,000円台後半で販売可能とみられ、売唱えは83,000円や83,200円でも聞かれた。ブタンについても、81,500円から82,000円弱の売唱えが伝えられた。売れ行きの悪さを受け、スポット販売を急ぐ売り手が増えている様子。このなか、プロパン相場が先行き81,000円台に下落するとみる向きもいる。