国内石油製品=9月1~5日:陸上ガソリン、先高期待の修正へ
陸上ガソリン相場は、原油高や厳しい残暑を織り込み、先高期待を含んで9月相場に移行した。中下旬にシルバーウィークを控え、ガソリン需要増期待も強かった。ただ、月変わり後に台風の本州横断による外出抑制、さらに海外原油相場の急落が響き、先高観測は大幅に後退。機を見るに敏な卸業者は値下げ対応で販売枠の消化に動いている。週間比では千葉が1.4円高の135.55円、阪神が1.35円高の135.15円と上げで第1週を終了。ただし瞬間的に千葉では136円台まで底上げされた時もあったため、上値が抑えられた格好となった。
ガソリンの暫定税率廃止に向けた5回目の与野党協議が5日に開催されたものの、引き続き財源を巡り与野党は平行線のままだった。もっとも、7日に石破総理の辞任発表を受け、新しい政治の動きが今後出てくる可能性もある。ガソリンを含めた減税に対する要人発言が一層注目されそうだ。
気象庁が4日に発表した1カ月予報によると、10月初旬まで全国的に気温は高めで推移する見込み。
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