原油・コンデンセート=9月8~12日:NWSCの11月積み供給予定が確定
中東原油/コンデンセート サウジアラビア国営サウジアラムコが8日にアジアのターム契約者に通知した10月積みのOSPフォーミュラは、主力油種のアラブライト(AL)が前月比で1.00ドル引き下げられ、ドバイとオマーンの平均に対し2.20ドルのプレミアムとなった。需給緩和を背景に、ドバイ市況のバックワーデーションが縮小したことが要因。さらに石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が増産姿勢を継続するなかで、サウジアラムコがシェアの拡大のため価格競争力を高めることを狙ったもよう。市場関係者による事前予想では50~90セントの引き下げを予想する向きが多かった。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート アンゴラ産の商いでは、9月積みアゴゴの成約が伝えられた。伊炭化水素公社(ENI)が9月29~30日積み1カーゴ(95万バレル)を中国国際連合石油化工(ユニペック)に販売した。ただ、成約価格は明らかになっていない。既報どおり、ENIは当初、このカーゴをDTDブレントに対して50セントのディスカウントで売り唱えていた。
南方原油/コンデンセート 豪州産コンデンセートの商いでは、11月積みNWSCの供給が1カーゴに確定した。英シェルが、11月17~21日積み(65万バレル)を取り扱う。NWSCは例月、2カーゴがスポット供給されているものの、ローディング日程の都合上、11月積みの供給はこの1カーゴのみとなる。通常、NWSCはおおむね13~14日をかけて1カーゴが生産されている。
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