原油・コンデンセート=9月15~19日:日韓の需要家、マーズ原油を購入
日本や韓国など北東アジアの需要家が12月着マーズ原油の調達に動いた。出光興産は12月着マーズ原油100万バレルを欧トラフィギュラからドバイ市況に対して4.00ドル台のプレミアムで購入した。出光興産は先週末に11月積みカタールマリン原油50万バレルを欧グレンコアに販売しており、「出光はカタールマリン原油を販売し、その代替として値ごろ感のあるマーズ原油を購入することで最適化を図ったようだ」(シンガポールのトレーダー)。また、韓国の現代オイルバンクも12月着マーズ200万バレルを買い付けた。
【中東】 イラク産原油は、10月積みバスラミディアム原油(BM)の商談に動きが出た。国営プルタミナが9月15日、10月積みのBM100万バレルを対象とした販売入札を締め切るとともに、韓国石油公団(KNOC)が10月に払い出すBM200万バレルの販売入札を開示。KNOCは今回、韓国の備蓄設備で保有する戦略石油備蓄(SPR)からBMを販売する。KNOCは、イラク産原油の権益を保持しており、BMなどを自国の需要に充当するとともに、需給状況から判断して、今回のように転売に動く場合がある。
【南方】 11月積みベトナム産原油の商いでは、国営PVオイルが実施したチムサオ原油の販売入札が落札された。南方産原油に対して需要を抱えていた豪アンポールが、競争力のある価格で応札を進め、これを落札した。落札価格はDTDブレント指標に対して6ドル超えのプレミアムだった。アンポールは、今回落札したチムサオ原油を豪州クイーンズランド州で運営するリットン製油所(日量10万4,000バレル)に持ち込む。
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