石油化学=9月15~19日:ブタジエンが供給圧力で軟化
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週半ばに強含む場面がみられたが、その後に反落した。主に原料価格の指標となる原油やナフサの値動きを受けた。またPXでは誘導品のPTAや川下製品の需要低迷も重石となった。
【ガソリン基材】
中国積みのMTBE相場は小幅高。需要が堅調に推移した。中国が国慶節連休を控えるなか、ガソリン基材としての需要が増勢だ。また、東南アジア向けにも引き合いはみられ、640~650ドルの水準で商談されている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場に変動はみられず。新たに米国品が北東アジア向けに成約されており、大口需要家は10月品の手当てを一巡したとみられる。設備関連では台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)が生産調整のため第1エチレン設備を停止した。
北東アジア着のプロピレン相場は軟化した。需要が後退したことを受けた。中国ではプロピレン設備が定修明けに伴い生産を再開する一方で、誘導品設備が定修入りし需給に緩和感がある。このなか、輸入品に対する買い気も弱まっている。
北東アジア着のブタジエン相場は下落した。域外品や東南アジア品が北東アジア向けに供給されており、供給には潤沢感がある。また、北東アジアの需要家からの買い気は後退している。
東南アジア市場では、ベトナムの石化メーカーが10月積み品を販売したと伝えられた。
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