石油化学=9月22~26日:エチレンが軟化、中国の供給に潤沢感
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は小幅なレンジで推移した。原料コストの指標となる原油相場は堅調に推移したが、原油相場は産油国の増産を背景とした先安観があり方向感を欠いた。北東アジア着のパラキシレン相場は週半ばに強含む場面がみられた。連休入り前に川下のポリエステル製品の荷動きが活発となっていることが強材料となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は弱含んだ。中国国内の供給に潤沢感がある一方で、エチレン誘導品需要は振るわず需給の緩和感が強まった。FOBベースの商談ではマレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が誘導品設備で生じた不具合を受けて、期近積みのエチレン2ロットを販売した。
アジアのプロピレン市場は全般的に静かな商況となった。
北東アジア着の市場では、中国国内相場が軟調となったことを受け、需要家の輸入品に対する買い気が後退。しかし、売り物が多くないため、相場には変動がない。
東南アジア市場では、複数のプロピレン設備に不具合が相次いでいるなか、供給に引き締まり感が続いている。
北東アジア着のブタジエン相場は、供給の潤沢感から軟調に推移した。域外品の取引では、欧州品の成約が伝えられたほか、米国品に対する売り気も見られた。欧米市場でも、ブタジエンの需要は低迷しているもよう。
東南アジアでは、複数の石化メーカーが10月積み品の販売交渉を行った。
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