原油・コンデンセート=9月22~26日:11月積みラブアン入札が落札
中東 イラク産原油の商いでは、盛虹石化化工(Shenghong Petrochmical)が10月積みのバスラミディアム(BM)を購入した。成約価格こそ伝えられていないものの、売り手は欧トラフィギュラとみられている。10月積みBMのスポット市況は、これまで軟調に展開してきた。当初、10月積みOSPに対して20セントのディスカウントでの成約が伝えられたものの、その後は同指標に対して50~70セントのディスカウントまで下落。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」による増産政策を背景に、供給量が増えていることが一因となった。さらに、インドのモンスーン明けが例年よりも遅れていることで、同国の需要も盛り上がりを欠いていることも背景にある。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ インドネシア国営プルタミナは11~12月着の買い付け入札を開示し、ジャカルタ時間24日10時に応札を締め切った。この入札の有効期限は26日20時で、対象はチラチャップ製油所(日量34万8,000バレル)向け11月21~23日着1カーゴ(35万バレル)と12月5~14日着1カーゴ(95万バレル)の計2カーゴ、バリクパパン製油所(同26万バレル)向け11月1~3日着と12月1~3日着、12月4~7日着の計3カーゴ(各95万バレル)、バロンガン製油所(日量12万5,000バレル)向けの12月1~3日着1カーゴ(95万バレル)。プルタミナはこの入札で軽質および中重質原油と、コンデンセートの調達を目指している。
南方 ペトロナスが先週末に実施した11月末積みのラブアンの販売入札が落札された。落札価格はDTDブレント指標に対して8ドル台前半のプレミアムだった。落札者は、いずれも豪州に製油所を構える欧ビトール、もしくはアンポールと伝えられた。ペトロナスが入札を通じて販売する月末積みのラブアンは通常、取引の性質上、成約値のDTDブレント指標に対するプレミアムは実勢相場より大きくなる傾向がある。8月末に豪州のリットン製油所の常圧蒸留装置(日量10万4,000バレル)の不具合が解消したアンポールは、同入札の落札にも意欲的だったものとみられる。
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