LPG=9月22~26日:極東着下落、米国産プロパンの需給緩和で
CFR極東:
先週の極東着市場は、日本着プロパンが需給緩和から下落した。25日時点でJapan Indexのプロパンは535.50ドル、ブタンは551.50ドルといずれも前週比8.00ドル軟化した。複数のトレーダーが10月後半着プロパン4万6,000トンを抱えていたが、買い手が見つからなかったために11月前半着での販売に切り替えることを検討中。プロパン2万3,000トンでは、欧トレーダー1社が10月極東着市況対比17ドルのディスカウント(25日時点で527ドルもしくは10月CP対比12ドルのディスカウントに相当)まで売唱えを切り下げ、韓国輸入1社に販売した。中国着は、 CP予想の下方修正や、買い気の後退を受けて下落した。China Indexはプロパンが592.00ドルと前週比18.50ドル、ブタンが586.00ドルと同11.00ドルいずれも前週から下がった。
FOB中東:
10月の中東積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は10月CP対比5ドルのディスカウント~フラットと前週から続伸した。中国のプレーヤー勢が同荷姿のカーゴの買い付けに動くなど買い気が浮上、需給に引き締まり感が出た。また、11月の中東積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談が進んだ。市場関係者によると、オマーンの石油1社や日本のトレーダー1社が同荷姿のカーゴを購入した。商談水準は11月CP対比1桁台半ばのディスカウントとみられている。このほか、インドのバハラット石油(BPCL)が11月積みプロパン/ブタン各2万2,500トン最大1カーゴ、12月積み同荷姿最大2カーゴを対象とした買い付け入札の応札が26日に締め切られた。BPCLはCIFベースでの購入も可能としている。
日本国内:
10月渡しの京浜における陸上玉の取引はプロパンが86,000~87,000円、ブタンが84,200~85,200円で開始された。一部の商社がプロパンを86,000円前後、ブタンを84,000円前半で売り唱えた。これ以外にも、川崎や千葉出しでプロパン88,000円台前半、ブタンが86,000円台前半の売唱えも聞かれた。これら販売打診を受けた業者のなかには、プロパンを86,000円台、ブタンを84,000円台で購入を検討可能とする向きもいた。一方、元売り1社はプロパンを87,000円台前半、ブタンを84,000円台半ばで販売打診中だ。