国内石油製品=9月22~26日:陸上ガソリン、底打ち機運の台頭へ
陸上ガソリン相場は弱材料の織り込み済み感が広がり、底打ち機運が台頭。WTI原油相場がロシアとウクライナの地政学的リスク再燃から65ドル台まで急伸したことも響く。元売り系列仕切り価格は0.5円の下げに対し、千葉は週間で変わらずの134.4円、阪神は同0.15円安の133.8円だった。需要面では、シルバーウィークが終わり、目先は一服商況。行楽需要増が期待される10月中旬の3連休までしばらく小売需要の台頭はお預けとなりそうだ。
そのほか、自民党総裁選でガソリン暫定税率の廃止を候補者全員が公約に掲げたため、新総裁決定後の政治動向は引き続き注目材料。市場関係者間では、実質の減税政策で成果が出やすい案件として、想定より早く政治が動く可能性もあるとの声が出始めた。野党が提出した法案には11月1日の廃止が明記されている。ガソリン暫定税率の廃止とともに既存の補助金制度の対応も相場を動かす材料となるため、候補者や周辺の与野党要人発言には注視したい。
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