原油・コンデンセート=9月29日~10月3日:HPCLが12月着マーバン購入
中東 インドのHPCLは9月30日に締め切った買い付け入札で、12月上旬着のマーバン計400万バレルを調達した。落札者は仏トタルエナジーズと欧マーキュリア。同社はここ数カ月、主に西アフリカ産の原油を購入していたものの、このところの中東産原油の相場の下落によってマーバンに値ごろ感が強まったことで、今回の調達に至ったとみられる。12月積みの商いでは、中国海洋石油(CNOOC)は中国石油天然気(ペトロチャイナ)に、1カーゴの12月積みアッパーザクムをOSP指標に対して15セントのディスカウントで販売した。また、CNOOCは欧ガンボーにもアッパーザクムを販売。価格は同指標に対して18セントのディスカウントだったもよう。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 11月北東アジア着の米国産の商いでは、日本と韓国の需要家がいずれも1月北東アジア着WTIミッドランドを購入し、成約価格はDTDブレントに対して4ドル台のプレミアムだった。これ以外では、タイ石油公社(PTT)が11月積みと12月着で各1カーゴ(200万バレル)のWTIミッドランドを購入したと伝えられた。ただ、いずれのカーゴも成約価格や売り手など詳細は明らかになっていない。11月積みアンゴラ産の商いでは、生産者のソナンゴルがダリアの販売に動いている。売唱えはDTDブレントに対して1ドルのプレミアムで聞かれた。
南方 ベトナム国営PVオイルはまもなく、12月積みを対象とした販売入札の実施予定を需要家に通達する。12月積みベトナム産のスポット供給は多くても4カーゴと、11月積みを下回るとみる市場関係者が多いようだ。11月積みの商いで、PVオイルは、チムサオ、ルビー、ランドン、SV-DN、タンロンの計5カーゴをスポット販売していた。12月積みの供給予定はいまだ明らかでないものの、日本の需要家は、チムサオとタンロンの供給を予想している。
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