LNG=9月29日~10月3日:NEA市況連動の成約可能水準はディスカウントが拡大
11月中旬着の成約可能水準は11月限の北東アジア着スポット市況に対し5~6セントのディスカウントとの見方が寄せられている。中国企業は「買い意欲が弱く、北東アジア着スポット市況リンクの成約可能水準はディスカウントが深くなっている」と伝えた。1日の市場では、英BPが11月14~16日着をカタールエナジートレーディング(QET)に11月限の北東アジア着スポット市況に対し6セントのディスカウントで販売した。このほかにも11月着を販売可能な売り手が散見される。11月着の売唱えの水準は11月限の同市況対比6セントのディスカウント~10セントのプレミアム。一方11月着の買唱えの水準は11月限の同市況対比10~15セントのディスカウントだった。12月着の商談では、欧ガンボーが12月10~11日着を仏トタルエナジーズに、12月限の北東アジア着スポット市況に対し5セントのディスカウントで販売した。買い手優位な市況のため12月着の売りを提示するプレーヤーは多くない一方、買い手は12月着を12月限の同市況対比20セント前後のディスカウントで買い唱えており、売り手のさらなる譲歩を誘っている。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営ガス会社(GAIL)が実施した25日締めのスワップ入札が落札に至った。同社は2027年ダムラ基地(年間受入能力500万トン)着の各月1カーゴ(計12カーゴ)をDESベースで購入する代わりに、2027年米コーブポイントプロジェクト(年産530万トン)積みの各月1カーゴ(計12カーゴ)をFOBベースで販売した。GAILは米国積みの販売を米天然ガス(H.H.)市況リンクで希望していた。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 ナイジェリア国営石油(NNPC)が19日応札の締め切りで実施したFOBベースの販売入札は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油(ADNOC)が2カーゴ、欧ガンボーが1カーゴ、ナイジェリアトレーダーのライントレル(Linetrale)が1カーゴをそれぞれ落札した。価格はブレント原油に対して15%前後のスロープを乗算した水準だったもよう。対象は2025年10月18~23日、26年2月22~27日、同5月9~14日、同8月12~17日ボニー島プロジェクト(年産2,200万トン)積みの計4カーゴだった。
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