国内石油製品=9月29日~10月3日:陸上ガソリン、原油安を織り込む
陸上ガソリン相場は10月相場へ移行後すぐに先安観が台頭、下値を模索する動きが広がった。海外原油相場の軟化、為替の円高が響く。海外相場では産油国の増産観測が浮上しており、WTI相場は1週間で約5ドルの下げとなった。元売り各社は9月下旬までの原油高を織り込む形で第2週の系列仕切り価格を1.5円引き上げたものの、外販市況は千葉が前週比1.4円安の133.0円、阪神は同1.8円安の132.0円まで落ち込んだ。月変わり後の原油相場が下げ足を速めたため、機を見るに敏な卸業者は翌々週までの相場観を先取りし、買い手にアピールしている。
先週末に話題を集めた自民党総裁選は高市氏が当選した。同氏はガソリンのほか軽油の暫定税率廃止にも意欲的とされ、廃止に向けた今後の具体的な方針が相場の材料になりそうだ。政治体制では財務大臣や経産大臣など、エネルギー政策にかかわる人事も注目したい。
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