原油・コンデンセート=10月6~10日: インドIOCが12月着カフジを購入
中東原油/コンデンセート インド国営石油(IOC)はこれまでに締め切った買い付け入札で、12月上旬着の中立地帯産カフジを調達した。数量は200万バレルで、落札者はアラムコトレーディング(ATC)。インドの需要家による調達では、このところ相場が下落している中東産の購入が目立つ。その後の調べで、この落札価格が11月ドバイ市況に対して50セントを下回るプレミアムだったことが明らかになった。応札は10月2日に締め切られていた。カフジはAPI度数が28前後、硫黄分が2.9%前後と、品質面ではサウジアラビア産アラブヘビーに近い。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート ナイジェリア産原油の商いでは、同国のダンゴテグループが自社の製油所(日量65万バレル)向けにナイジェリア国営石油会社(NNPC)から11月積み計5カーゴ取り込むと伝えられた。内訳は、クワイボ(11月6~7日積みと11月28~29日積み)が計2カーゴ、アメナム(11月7~8日積み)、フォルカドス(11月17~18日積み)、エスクラボス(11月21~22日積み)が各1カーゴ。一方、北海産原油の商いでは、11月積みフォーティーズ2カーゴの船積みがキャンセルされた。市場関係者によると、バザード油田で生産障害が発生したことを受けて、フォーティーズの生産量が減少しているようだ。
南方原油/コンデンセート ベトナム産原油の商いでは、国営PVオイルがスツデンのターム販売入札を開示した。ベトナム時間14日9時応札の締め切り、24日18時を有効期限として実施されるこの入札の対象は、2026年1~6月積みの各月1カーゴ(20万バレル)。対象数量が20万バレルと比較的小さいため、輸送に際しては他の南方産カーゴとの合積みが必要になる。この点が買い手にとって不利に働くことを踏まえると、「今回もベトナム国内に拠点を持つビンソン石油精製化学(BSR)が落札する公算が大きい」(北東アジアの需要家)。PVオイルが実施した2025年7~12月積みを対象としたスツデンのターム販売入札も、BSRが落札していた。
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