LNG=10月13日~17日:在庫高でスポット需要は弱い
|
北東アジア向けのスポット需要は旺盛ではない。日本では事前にガス在庫を高めに構える需要家が多く、「足りなくなったら買うのではなく、要らなくなったら売るスタンスを取る傾向が強い」(市場関係者)という。さらに日本全体のエネルギー需要が減少傾向にあることから、「景気が良くなって電力需要が拡大しないとLNG需要も伸びない」(同)。内閣府が16日に発表した8月の機械受注統計によると、船舶・電力を除いた民需の受注額は前月比0.9%減の8,900億円と2カ月連続でマイナスとなった。なかでも製造業でははん用・生産用機械や化学工業が、非製造業ではリース業や建設業の減少幅が大きかったもよう。米国の追加関税措置が発動する以前の水準まで回復するには時間を要するとの見方があり、経済活動の停滞から産業用のエネルギー需要は伸び悩む公算が大きい。足元でも、東京の15日の最大電力需要は3,205万kWと、このところ平日は3,000万kW台前半で低位安定している。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営ガス会社(GAIL)は15日締め切りで実施していた買い付け入札を通して、11月21~23日ハジラ基地(年間受入能力500万トン)着の1カーゴを10ドル台半ば~後半で調達した。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 ブルガリア国営ブルガルガスが9月23日締め切りの入札で、12月着1カーゴをメトレンエナジーアンドメタルズ(Metlen Energy & Metals)から調達した。ブルガルガスはこの入札で10月着も仏トタルエナジーズから手当てしていた。さらに、ブルガルガスが10月3日締めで開示していた買い付け入札も落札された。同社は1月着をメトレンから、3月着を英シェルから購入したと伝えられた。ブルガルガスが調達したこれらの4カーゴは、すべて米国出しがあてがわれる見通し。
|
|
|



