LPG=10月13~17日:極東着で買い気回復
CFR極東:
先週の極東着市場は、日本着、中国着とも買い気の回復で上昇。16日時点でJapan Indexのプロパンは460.50ドルと前週比12.75ドル、ブタンは496.50ドルと同2.75ドルそれぞれ上昇した。 China Indexはプロパンが532.00ドルと前週比9.50ドル、ブタンが546.00ドルと同0.50ドルいずれも前週から切り上がった。日本着では複数のトレーダーが11月着プロパン単体を物色し、日本の大手都市ガス会社は12月着プロパンの購入に動いた。中国着では、プロパン脱水素(PDH)プラントを操業するプレーヤーが非米国産カーゴを探した一方、華北で2基のプロパン脱水素(PDH)プラントを運営する1社が11月着米国産プロパンを計2カーゴ購入した。非米国産カーゴの需給は引き締まっている一方、米国産カーゴには荷余り感がある。
FOB中東:
11月の中東積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は11月CP対比6~14ドルのプレミアムと前週から6ドル上昇した。インド国営石油会社(IOC)やヒンダスタン石油(HPCL)が11月積みのプロパン/ブタン同率玉の買い付けに動き、FOB中東もしくはCFRベースの入札を相次いで実施した。こうしたことから同荷姿のカーゴの需給にタイト感が生まれた。同率玉の販売余地がある売り手は強気の構えをみせており、売りアイデアの水準は安くとも11月CP対比10ドル台のプレミアムとみられている。なお、IOCとHPCLは12月積みでも同率玉の買い付け入札を実施した。
日本国内:
10月渡しの陸上京浜はプロパンが78,200~79,000円と前週から横ばいとなった。一方、ブタンは79,400~79,600円と小幅下落した。プロパンの月内商談は一巡しており、ディーラー1社はプロパンを78,000円台半ば~後半で購入し、すでにこれを転売したようだ。これに対し、ブタンは79,000円台半ばの成約が聞かれた。出荷の悪さから売り込みが強まったとみられている。一方、先安観測から元売り勢の販売意欲は強く、価格交渉に応じる用意があるとの情報も聞かれている。



