石油化学=10月20~24日:MTBEは需要低迷で下落
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週後半にかけて大きく上昇する場面がみられた。米国の対ロシア制裁による原油相場の高騰を受けた。また、このところのパラキシレン(PX)相場安を受けて、混合キシレンをガソリン基材として消費する動きがみられたことも強材料視された。
【ガソリン基材】
中国積みのMTBE相場は弱含んだ。需要が振るわないことが主な要因。欧州、東南アジアとも引き合いは乏しく、売りアイデアと買いアイデアの価格差は開いている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は軟化した。原料コスト安や需要の弱さ、さらには中国国内相場安を受けた。中国では年末までに新たに2基のエチレン設備が稼働開始を予定しており、供給の潤沢感が一段と強まる可能性がある。このなか、需要家の多くは買い付けを急いでいない。
アジアのプロピレン市場は、北東アジア着が需要不振を背景に軟調となった。
北東アジア着の市場では、中国国内品の供給に潤沢感があるなか、同国の需要家から輸入品に対する買い気が後退した。これを受け、北東アジア着相場が軟調となった。
東南アジア市場では、一部台湾品が流入し、供給タイト感が解消された。また、マレーシアのPRefChemのナフサクラッカーも再開しており、先行き供給が回復する可能性がある。
アジアのブタジエン相場は続落した。需要が低迷している一方、欧米など域外からの売り物も引き続き見られ、供給に余剰感がある。中国着の取引では、アジア品の成約が950ドルと960ドルで伝えられた。

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