LPG=10月20~24日:極東着のブタンは軟化、非米国産カーゴの供給増で
CFR極東:
先週の極東着市場は、日本着が11月後半着の需給引き締まりを受け強含み。23日時点でJapan Indexのプロパンは493.00ドル、ブタンは529.00ドルとそれぞれ前週比32.50ドル上昇した。日を追うごとに11月後半着プロパン単体の売り手が少なくなったのに対し、トレーダー勢や輸入業者の買い気が堅調だった。中国着はプロパンが需要の底堅さに伴い切り上がった一方、ブタンは供給増で軟化した。China Indexはプロパンが540.50と前週比8.50ドル上昇した一方、ブタンが538.50ドルと同7.50ドル下がった。非米国産ブタン付きカーゴの売り手がスポット市場に浮上した。11月華南着プロパン/ブタン各1万1,000トンが11月CP対比70ドル台のプレミアムで成約に至った。売り手は韓国プレーヤーで、買い手は華南の輸入業者だった。
FOB中東:
11月の中東積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は11月CP対比15~23ドルのプレミアムと前週から9ドル上昇した。このところの極東着相場の上昇を受け、CPが割安に映り始めた。これを受け、中国勢やインド勢による中東積みカーゴの買い気が強まり、CP対比のプレミアムが拡大した。インド国営石油(IOC)が17日に応札を締め切った12月積みプロパン/ブタン各2万2,500トンを対象とした買い付け入札は12月CP対比7ドルのプレミアムで落札されたと伝えられた。IOCは11月着で同荷姿も同時に購入していた。
日本国内:
10月渡しの陸上京浜はプロパンが77,500~78,500円、ブタンが79,000~79,600円といずれも前週から下落した。元売り1社による売り込みが強まり相場が圧迫されたもよう。一部ディーラーは川崎および千葉出しでプロパンが77,000円台半ば、ブタンが79,000円前後で売り唱えた。一方、10月渡しの商談はおおむね一巡し、11月渡しの商談に移行しつつある。一部の元売りは11月CP確定前のスポット供給価格を提示した。



