国内石油製品=10月20~24日:陸上ガソリン、阪神の下げ大きく
陸上ガソリン相場は、先安観測の広がりから京浜、阪神ともに下振れ。とくに阪神は輸入玉との価格競争のほか、京浜地区で相対的に高めの取引、阪神で数量確保の売り込みと、東西で柔軟に対応する卸業者も複数見受けられた。千葉は前週比は1.05円安の129.95円、阪神は同2.25円安の127.0円と、価格差は2.95円にまで広がった。第5週の系列向け仕切り価格は3.5円の下げだった。
もっとも、先週末にかけて原油相場が戻り歩調を強めたため、足元で先安観測が後退。為替の円安も加味され、先高期待が徐々に台頭し始めている。
ガソリン暫定税率問題は具体案が24日に浮上した。自民党、日本維新の会、公明党は同日、11月13日から補助金を段階的に増やし、12月11日に現行補助金10円と合わせて暫定税率分25.1円の廃止と同額の補助金支給案を打ち出した。暫定税率が正式に廃止されるまでの橋渡し案となる。軽油もガソリンに合わせ補助金を増やす構え。軽油はガソリン同様に10円の補助金が導入されているため、残り7.1円が暫定税率分として補助される公算だ。
市場関係者間では、年末に向けて段階的な補助金増額が有力案と度々指摘されており、水面下案がようやく表に出る格好となった。今回の3党案ではガソリンに対し、1カ月で15円の補助金増額を提案しているため、1週ごとに補助金3円増を想定しているか否かを含め、政府要人や監督官庁から具体的な仕様の正式発表が待たれるところだ。
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