原油・コンデンセート=10月27~31日:12月インド着ウラル、需要減退へ
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中東 マーバンでは、期先2026年1月積みの取引が始まった。INPEXが少なくとも1カーゴを販売したもよう。成約水準はOSP指標に対して6~9セントのプレミアムで、買い手はトレーダーとみられている。前月12月積みのOSP指標をベースとした取引水準とほぼ同じとなっている。「11月入りする前の10月30~31日にかけて、さらに複数のカーゴが成約するだろう」(シンガポールのトレーダー)。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ ロシア産の商いでは、12月インド着ウラルの商談が今週末から本格化するが、インド勢の購入意欲が弱いことを背景に、市場センチメントは弱気に振れている。このなか、12月インド着ウラルの商談水準はDTDブレントに対して2ドル台後半のディスカウントもしくはそれを下回るとの見方が寄せられた。米国がインドに対してロシア産原油の購入停止を要請したことから、インドの国営石油会社や独立系大手リライアンス工業(RIL)などの需要家はロシア産原油の輸入量を段階的に削減する見通し。
南方 10月積みイクシスコンデンセートの船積みに遅れが生じている。定修明けのイクシスLNGプロジェクト(年産890万トン)で、生産トラブルが発生していることが背景にある。同LNGプロジェクトでは、第2液化系列の熱交換器で不具合が生じ、同系列の稼働が停止しているもよう。生産能力が通常時の約半分まで低下しており、LNGに随伴するイクシスコンデンセートの船積みは、「最大で2週間程度の遅れが出ているとみられる」(北東アジアの需要家)。同LNGプロジェクトでは、8月18日に開始したメンテナンスが、10月8日に終了したばかりだった。
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