LNG=10月27日~31日:12月着の成約可能水準は12月NEAレス5セント前後
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トレーダーやポートフォリオプレーヤー間の商談では、12月着の成約可能水準は12月限の北東アジア着のスポット市況に対し5セント前後のディスカウントとの見方が寄せられている。売り物が需要を上回っているため、売り手は買い手に譲歩した水準で販売せざるを得ないもよう。日本企業は「冬場の気温がこれまでの予報を上回った場合、今以上に北東アジア着のスポット市況連動の売買はディスカウント幅が拡大することも考えられる」と述べた。ただ、買い気を示すプレーヤーも少なくない。29日の市場では12~1月着の計4カーゴが成約された。欧トラフィギュラは12月1~3日着を英BPから、BPは12月16~18日着を独RWEから、英シェルは12月21~23日着をRWEからそれぞれ購入した。価格はいずれも12月限の北東アジア着のスポット市況に対し8セントのディスカウントだった。またRWEはカタールエナジートレーディング(QET)から、1月4~6日着を1月限の北東アジア着のスポット市況に対し8セントのディスカウントで手当てした。このほか、12月着に対して12月限の北東アジア着のスポット市況対比7~8セントのディスカウントおよび、10.90~11.11ドルで買唱えが4件聞かれた。一方、12月着の売り物は依然として10カーゴ以上見られる。12月着の売唱えの水準は12月限の北東アジア着のスポット市況対比8セントのディスカウント~5セントのプレミアムおよび、11.12~11.30ドルだった。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 国営オマーンLNGが22日応札の締め切りで開示していたFOBベースの販売入札は落札に至った。対象は11月19~21日オマーンプロジェクト(年産1,140万トン)積みの1カーゴだった。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 アルジェリア炭化水素公社(ソナトラック)は27日、FOBベースで開示していた販売入札の応札を締め切った。対象は11月5日アルズープロジェクト(年産2,080万トン)またはスキクダプロジェクト(同450万トン)積みの1カーゴ。同社が販売入札を実施したのは約3カ月ぶり。
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