石油化学=11月3~7日:エチレンが軟化、韓国石化メーカーは減産強化
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は軟調となった。主に原油相場や中国のベンゼン先物相場の動きを受けた。パラキシレン(PX)相場は堅調となった。原料となるミックスキシレン(MX)のオクタン価基材としての評価が堅調となったことを映した。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は切り下がった。需要の弱さを受けた。エチレン誘導品の採算が低下しているほか、華南で新規エチレン設備が稼働するとともに外販を開始したため、同地域の需要家の輸入品に対する買い気は後退した。ナフサとエチレンの価格差が縮小したことから、韓国の石化メーカーはエチレンの減産を一段強化する動きをみせた。
アジアのプロピレン市場は長期契約品の交渉が中心となっており、スポット商談が少ない。
北東アジア着の市場では、中国国内相場が軟調となっており、需要家の輸入品に対する買い気が後退。
韓国積みでは、一部石化メーカーが2026年の長期契約の販売入札を開示した。
アジアのブタジエン相場は続落した。需要家は当面の必要量を確保し終えており需要が限られている一方、アジア域外品などの売り物が引き続き見られ、需給に緩和感がある。中国着の取引では、アジア品が790ドルで成約されたと伝えられた。

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