石油化学=11月10~14日:プロピレンが軟化、中国国内相場安が重石に
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は強基調に推移した。中国でベンゼン先物相場が上昇したことや、米国でエチルベンゼンがガソリン基材として消費されているとの情報が強材料となった。北東アジア着のパラキシレンは狭いレンジで推移した。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は小幅弱含み。米国品が中国向けに成約され、供給の潤沢感が強まった。一方で韓国のエチレンメーカーは減産の強化を模索している。アジア品の供給は引き絞られる可能性があるが、中国ではBASFの新規エチレン設備の立ち上げも予定されており、需給バランスの先行きには不透明感がある。
アジアのプロピレン市場は全面安となった。
北東アジア着の市場では、中国国内相場が軟調に推移するなか、需要家から輸入品に対する買い気が後退した。
東南アジア市場では、一部石化メーカーがポリプロピレンの減産を強化し、原料となるプロピレンをスポット販売しているなか、供給タイト感が薄まった。
アジアのブタジエン市場では、相場に大きな変化は見られず。米国品の取引では、中国の需要家が1月着のカーゴを買い付けたと伝えられた。一方、韓国の複数の石化メーカーが12月以降にナフサクラッカーの稼働率引き下げを計画しているため、供給潤沢感は以前と比べてやや後退しているとの見方も聞かれる。

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