石油化学=11月17~21日:プロピレン、割安感が買い気を促す
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は小幅なレンジ内で推移した。ベンゼン市場では欧米でエチルベンゼンがガソリン基材として消費されているとの情報が流れ、市場心理を強める要因となった。一方でベンゼン誘導品の採算は依然低迷しているため、相場上昇には抵抗感が強く上値を圧迫した。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場に動きはみられず。売り手、買い手ともに採算が悪化しているうえ、2026年の長期供給契約交渉を前に、双方とも商談入りには消極的な姿勢を示した。一方で米国からアジア向けの売り気は継続して示されている。米国からアジア向けに2隻が新たに傭船されたと伝えられた。
アジアのプロピレン市場は取引が全般的に静か。
北東アジア着の市場では、中国で複数のプロパン脱水素設備が稼働を停止しているなか、同国の需要家から輸入品に対する買い気が強まっている。
東南アジア市場では、複数の石化メーカーにスポット玉の販売余力がある一方、需要に強さが見られない。このなか、相場の基調が弱まっている。
北東アジア着のブタジエン市場は、スポットの商談が低調となった。市場参加者は2026年の長期契約の交渉に取り組んでおり、スポットの売り物は以前と比べて減少しているもよう。
東南アジアの市場では、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が保有するブタジエン設備が週半ばに稼働を再開したとの情報が伝えられた。

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