LNG=11月17日~21日:中国の26年のLNG需要は25年比800万トン増との予測
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足元で北東アジア向けの需要は盛り上がっていないが、長期的には中国向け需要の増加が見込まれている。中国の経済成長率は5%程度を維持しているため産業のガス需要は基本的には右肩上がりだ。さらにトラック燃料や北京など都市圏の都市ガス需要の増加観測も台頭しており、来年の中国のLNG需要は今年より800万トン前後増加すると見込まれている。加えて、「シベリアの力」をはじめとしたパイプラインを通じたロシア産ガスの輸入は供給能力の限界から頭打ちとなっており、今以上に輸入することは難しいため、増加した分の需要は国産ガスとLNGで賄う必要がある。ただ同国はガス需要の半分以上を国産ガスで賄っているうえ、ガス田開発は順調に進んでいる様子。中国石油天然気(ペトロチャイナ)の長慶(Changping)油ガス田では天然ガス生産が日量1億3,500万立方メートルと、ここしばらく増加が続いている。米中の貿易摩擦の長期化など経済成長の鈍化が今後も懸念される場合、LNG需要増は想定を下回る公算が大きい。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 国営オマーンLNGが19日応札の締め切りで実施していたDESベースの販売入札は、1月17~18日北東アジア着1カーゴが北東アジア着のスポット市況対比フラットで落札された。ただ、このカーゴが1月17~19日インド着ベースで成約された可能性もある。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 国営アンゴラLNGが新たにDESベースの販売入札を開示している。対象は12月14~26日着の1カーゴで、仕向け地は欧州、南米、地中海のいずれか。応札の締め切りは11月26日、応札価格の有効期限は同27日。
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