電力=11月17~21日:電力スポットはレンジ内の動き、太陽光が上値抑制
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11月17~21日受け渡しの電力スポット価格24時間の週間平均は、前週から東日本(50Hz)が反落した一方、西日本(60Hz)が続伸した。ただ、東西いずれもレンジ内の動きとなり、大きな変動はなかった。週半ばには、全国的に冬の寒さとなったものの、太陽光発電に恵まれたことで日中の価格は上値が抑えられたほか、夕方に付けた高値も18円台にとどまった。発電設備の目立ったトラブルもなく、週を通じて売りが買いを上回る展開が続いた。なお、この週は分断したエリアが多くなり、19日には9カ所で発生するなど価格動向にも大きく影響した。 東西の主要エリアである東京と関西の電力スポットの24時間平均の値差を見ると、17日が1.84円、18日が1.26円、19日が0.60円、20日が1.41円、21日が2.73円の東高西低となった。
11月第3週の燃料相場は下記のとおり。 北東アジア市場のLNGスポットは、11月20日時点で期近の26年1月着品がmmBtuあたり11ドル台半ばとなり、前週末時点(11月14日)から0.5ドル程度の上昇となった。欧州の天然ガス相場が強含んだため、北東アジア市場のLNG相場もつれ高となった。なお、北東アジア市場の需要家の買い気は引き続き鈍く、相場の上値も重い展開が続いた。経済産業省が19日に公表した、11月16日時点の発電用LNGの在庫は223万トンとなり、前週から27万トン増えた。前年11月末時点の172万トンが、過去5年平均の205万トンをいずれも上回った。 豪ニューキャッスル積みの一般炭相場は、11月20日時点で25年11月積みがトンあたり111ドル前後となり、前週末から0.4ドル程度の上昇となった。ガス価格の上昇に連動した。 原油相場は、11月21日13時時点でWTIの26年1月物がバレルあたり58ドル台前半、ブレントの26年1月物が62ドル台半ばの水準で推移している。WTIおよびブレントともに、前週から1.8ドル程度の下落。ロシア産原油の供給不安が和らいだことや、ウクライナの和平に向けた動きに期待が高まり、原油先物は売りが先行した。
週を通じた実勢高値は、20日に東日本3エリアで付けた18.25円となった。一方、実勢安値は関西から九州の西日本4エリアで付けた2.00円だった。 エリア別の24時間の週間平均は、北海道が前週比で0.49円安の10.91円、東北が同0.31円安の10.87円、東京が同0.44円安の12.51円、中部が同0.29円安の12.37円、北陸が同0.34円安の12.18円、関西が同0.39円高の10.95円、中国が同0.36円高の10.92円、四国が同0.87円高の9.67円、九州が同0.74円高の10.74円だった。 売買入札量の週間平均は、売り札が前週から4.4%増の10億9,584万1,210kWh、買い札が同0.7%増の9億7,966万6,920kWhとなった。約定量の週間平均は、同4.7%増の7億6,082万970kWhだった。
11月17~21日の9エリアの電力需要は、116億5,195万1,000kWhとなり、前週11月10~14日の112億538万kWhから4.0%増加した。曜日を合わせた前年の11月18~22日の需要実績は114億2,591万2,000kWhで、増加率は2.0%となった。
11月17~21日の東京商品取引所(TOCOM)で約定はなかった。
11月17~21日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。288件・3,643MW(34億9,558万8,000kWh)の約定があった(オプション取引は除く)。
11月最終週の電力スポットは、第3週並みか若干安い水準で推移するとみられる。気温は高めで推移する見通しで、連休明けの25日は東京が20度程度まで上がる見込み。週を通じた気温動向も、関東以西で16~18度程度と予想されており、暖房需要は低調になるとみられる。また、天気も晴れ間の日が多い予報で、太陽光発電が引き続き昼間価格の上値を抑える材料になりそうだ。11月最終週の価格見通しについて一部の市場関係者は、「東京は12円台半ばから後半、関西が東京から1円から2円程度安い水準で推移するとみている」(新電力の市場取引担当者)との見方を示した。
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