原油・コンデンセート=11月17~21日:12月KHCとエオシン、RILが落札
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中東原油/コンデンセート クウェート国営石油会社(KPC)は12日に締め切った入札で、期近12月6~7日積みの同国産クウェートヘビー原油(KHC)および12月8~9日積みのエオシン(Eocene)原油各50万バレルを販売した。落札者はインドの独立系大手リライアンス工業(RIL)。落札価格について市場関係者からは「超期近積みということを考えると、かなり安かったと考えられる。ドバイ市況およびオマーン市況の平均値に対して6~8ドルのディスカウントでもおかしくない」(インドの需要家)。クウェートでは、アルズール製油所(トッパー=日量61万5,000バレル)の二次装置で10月下旬に発生した火災の影響で同製油所の稼働率が低下。KPCはこれによって発生した中重質原油の余剰玉を継続的に外部販売している。今回の12月積みKHCおよびエオシンの販売入札は、アルズール製油所の二次装置の稼働再開が当初予定の11月末から、12月中旬に延期されたことが背景にある。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート スーダン産の商いでは、12月積みダーブレンドとナイルブレンドの販売入札がまもなく開示される見通し。既報どおり、内戦による国内情勢の悪化で、12月積みスーダン産は出荷の大幅な遅延やスポット販売の中止が懸念されていた。市場関係者によると、12月積みカーゴの遅れは数日程度に留まる見込みで、スポット供給は例月どおり実施されるようだ。
南方原油/コンデンセート 1月積みベトナム産の商いでは、国営PVオイルが実施したタンロンの販売入札が落札された。落札者はタイ石油公社(PTT)。11月13日応札の締め切り、20日を有効期限として実施されたこの入札の対象は、1月23~28日積みの1カーゴ(25万バレル)だった。この販売入札の落札をもって、PVオイルは1月積みのスポット販売を終えた。同社による1月積みの供給は、既報のとおりルビーとタンロンの計2カーゴのみにとどまった。
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