石油化学=11月24~28日:プロピレン、供給縮小で相場は堅調
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は小動きとなった。需給面で相場が変動する要因は乏しく、原料コストの指標である原油やナフサ、中国の商品先物相場などの推移を見ながらの動きとなった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレンスポット取引は低調。相場にも大きな動きはみられなかった。市場関係者は来年の長期供給契約の交渉に取り組み始めている。当週では韓国のエチレンメーカーが12月1日の応札締め切りで販売入札を開示した。
アジアのプロピレン市場は供給にタイト感がある
北東アジア着の市場では、韓国、日本など複数の石化メーカーのナフサクラッカーが稼働調整を続けているなか、輸入品の供給にタイト感がある。一方、中国国内でも売り物が限られており、同国の需要家からの買い気が強い。こうした状況下、相場の基調が強まった。
北東アジアのブタジエン市場では、台湾のフォルモサ石油化学が実施した12月積みの販売入札がFOBベース835ドルで落札された。ただ、価格に割高感が強いとの指摘が多く、買い手の背景は判然としない。このほか、中国向けに12月着品がCFRベース785ドルで成約されたとの噂が流れたが、一部の市場関係者は成約について懐疑的な見方を寄せている。

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