国内石油製品=11月24~28日:陸上ガソリン、補助金拡充を織り込む
陸上ガソリンは、補助金の追加5円拡充を受け、応分の下げとなった。月末の玉整理も重なったほか、12月予定されているもう5円の拡充をも織り込まれたようだ。千葉は前週比6.55円安の120.0円、阪神は同6.75円安の119.0円となった。
小売市況は関東地区で150~155円の設定が増え、関西地区では店頭価格140~145円の量販店も広がり始めている。もっとも、複数の市場関係者は小売価格の値下げで来店者は増えていると伝えた。12月の補助金追加拡充と年末需要を鑑みると、卸および小売ともに一定のガソリン需要が見込めそうだ。
12月第1~2週にかけて全国的な寒波予報が出されている。また、九州地区では熊本や大分で最大震度5強など、強い揺れを観測。余震なども発生しており、時期的にガソリン満タン、灯油の備蓄意識も高まりやすい。
一方、定修中だった川崎製油所が稼働を再開したほか、12月は毎年恒例として早めの玉整理意識が強まるため、売りが先行しやすい側面もある。製油所の装置トラブルや予想されている寒波の具合などが目先の材料となりそうだ。

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