LPG=12月1~5日: インド輸入業者が買い付け入札を実施
CFR極東:
先週の極東着市場では、需給緩和でプロパンが軟化。Japan Indexは4日時点で、プロパンが534.50ドルと前週比2.50ドル安、ブタンが589.50ドルと2.50ドル高となった。CP予想上のプロパンとブタンの格差縮小で、ブタンは上昇した。日本着では、大半のトレーダーが1月前半着プロパンの需要を満たし終え、スポット市場から退いた。中国着では、売り手が出現した結果、華南のプロパン脱水素(PHD)プラント操業1社や華東のPDHプラント操業1社が1月着プロパン4万6,000トンを調達した。このうち1社は日本元売り1社から中東産カーゴを調達したもようだ。
FOB中東:
中東積みでは、インド勢の買い気が浮上した。ヒンダスタン石油(HPCL)が4日の応札締め切り、5日の応札有効期限で1~3月積みプロパン/ブタン各2万2,500トン計4カーゴを対象とした買い付け入札を実施した。結果はまだ明らかになっていない。また、インド国営石油(IOC)も2026年1~12月積みプロパン/ブタン各2万2,500トン計12カーゴを対象とした買い付け入札を実施中だ。8日に応札が締め切られ、同日に応札の有効期限を迎える。一方、アンゴラ産ガス社のソナンゴルが1月8~10日積みのプロパン4万4,000トンの売り物を抱えており、今週に販売入札を実施するとみられている。
日本国内:
12月渡しの陸上京浜はプロパンが78,800~79,500円、ブタンが79,900~80,100円と前週から急落した。川崎では週後半から売り込みが強まった。卸業者の売唱えはプロパンが78,000円台後半~79,000円台、ブタンが80,000円前後~80,000円台前半で聞かれた。一方、足元の気温低下を受けて出荷が伸びつつあるため、京浜地区では特に配送への懸念が強まっている様子。中京では、週半ばから知多および霞出しの売り込みが強まり、スポット相場が京浜市場に先行してプロパン、ブタンとも79,000円台下落した。



