原油・コンデンセート=12月8~12日:1月サンゴマールが成約
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中東 2月積みのアブダビ産中重質原油の商いでは、1月積みに続いて需給の緩さが続くと懸念されているなか、売り手がアッパーザクムの販売に動き始めた。これに対して、買い手は値ごろ感を背景に買い拾っている。ノルウェーのエキノール、恒力石化(Hengli Petrochemical)、米エクソンモービルおよびシェルが10日、各1カーゴを販売した。価格はいずれも2月積みドバイと等価の固定値。これら4カーゴをすべて欧グレンコアが購入した。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ アフリカ産の商いでは、1月積みセネガル産サンゴマールの成約が聞かれた。買い手は不明ながら、売り手は豪ウッドサイドで、成約価格はDTDブレントに対して1.7ドルのディスカウントだったとみられる。サンゴマールはAPI比重が30~32のスウィート原油。サンゴマール油田はセネガル沖に位置し、ウッドサイドとセネガル国営石油会社(Petrosen)が開発プロジェクトを協同運営している。
南方 ベトナムのビンソン石油精製化学(BSR)は、4日に締め切った2月着スウィート原油を対象とした買い付け入札で、ブルネイ産チャンピオンを調達した。落札価格などの詳細は不明。BSRはこの入札を通じて、アンゴラ産パランカも購入した。ただ、フレート相場の高騰が続くなか、BSRは域外産の購入量を通常より抑えている可能性が高い。より近場で調達可能な2月積みベトナム産の買い付けに、意欲的な姿勢を示しているとみられる。
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