LNG=12月8~12日:供給過剰感で買い手市場に
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多くの需要家が長期契約玉で冬場の需要を賄えておりスポット需要が閑散としている一方、市場では供給過剰感が台頭している。米ゴールデンパスプロジェクト(年産1,810万トン)の稼働開始が迫っていることに加え、「これまでは、いつか寒波が到来して北東アジア需要の増加を期待するとの期待感があったが、結局需要が浮上しないまま1月着の取引が終わろうとしており、売り手が手持ち玉の安売りを迫られている」(邦アナリスト)ことが要因。これを受け、買い手は先安観が台頭していることもあり、強気姿勢を示しているようだ。また、そもそも調達余力が残されておらず、安値でもスポット購入に消極的な向きもある。韓国では既報のとおり、在庫が貯蔵能力の限界に近付いている。このため韓国勢は国内のガス供給網と接続している受入れ基地や備蓄能力を有する光陽(Gwangyang)基地(年間受入能力710万トン)で荷揚げして、在庫調整を図る可能性が指摘された。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営バハラット石油(BPCL)が9日応札の締め切りで開示していた買い付け入札は、9.70~9.75ドルで落札された。対象は1月24~25日ダヘジ基地(年間受入能力1,750万トン)1カーゴだった。落札価格は9.82ドルとの情報も寄せられた。さらに、インド国営石油(IOC)が9日締め切りで実施していた買い付け入札も、1月20日ダヘジ基地着1カーゴが9.75ドル前後で落札に至った。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 スポット市場では西アフリカ出しの期先積みが販売可能だ。ナイジェリア国営石油(NNPC)は10日応札の締め切りでFOBベースの販売入札を開示した。対象は3月11~16日ボニー島プロジェクト(年産2,200万トン)積みの1カーゴ。
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