LNG=12月22~26日:年末年始は気温低下で需要増加の可能性
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潜在的なスポット需要を抱える需要家は見られず、需給緩和感は解消する兆しがない。多くの需要家からはガス需給がバランスしており、長期契約玉の引き取りだけで冬期需要に対応できるとの声が聞かれる。ただ北東アジアの広い範囲で年末年始に寒波が到来すると予報されている。韓国は25日、上空に氷点下35度に達する寒気が流れ込んだことで、寒波警報が発令された。首都圏では26日の最低気温が氷点下16度程度まで低下したもよう。日本でも気象庁から、西日本を対象に「低温に関する早期天候情報」が発表された。年明け以降に10年に1度程度しか起きないような著しい低温となる可能性が高いようだ。さらに日本海沿岸地域では同時期に大雪に見舞われる可能性があり、インフラの麻痺が懸念される。また欧州でも年明け以降、例年より気温が大きく下がると予報されており、欧州と北東アジアの両地域で暖房用ガス需要が増加する可能性がある。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インド国営グジャラット州石油会社(GSPC)は、23日に応札を締め切ったDESベースの再入札を通じ、1月22~29日ダへジ基地(年間受入能力1,750万トン)あるいはムンドラ基地(同500万トン)着の1カーゴを9.10ドル前後で購入した。売り手は国営カタールエナジー、もしくは同社傘下のカタールエナジートレーディング(QET)だったようだ。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 伊エネルは入札を通して2月着、4月着、5月着の各月1カーゴを調達したもよう。落札価格は各限月のTTF市況に対して2月着と4月着が50~59セントのディスカウント、5月着が40~50セントのディスカウントだったと伝えられている。仕向け地はいずれもピオンビーノ(Piombino)基地(年間受入能力367万トン)。
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