LPG=3月2~6日: 極東着は急伸、売り控えで需給逼迫
CFR極東:
先週の極東着市場では、日本着および中国着が急伸した。 中東情勢の緊迫化を受けて原油相場が押し上げられたことが要因だ。Japan Indexは5日時点でプロパン、ブタンとも745.00ドルと前週比120.50ドルの大幅高となった。China Indexはプロパンが777.00ドル、ブタンが772.00ドルとともに前週比136.00ドル切り上がった。日本着では、売り手が4月着の販売を手控えたため、需給タイト感が強まった。中国のプロパン脱水素(PDH)プラント操業プレーヤーは、輸入コストの高騰から買い付けに慎重だった。PDHプラント稼働率を低下、もしくは稼働を停止するプレーヤーも散見された。先週後半には米国産カーゴの売り手が現れ、4月後半~5月後半着カーゴが複数成約に至ったが、取引価格は前週と比べ大幅に切り上がった。
FOB中東:
中東積みでは、4月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの相場は前週から変化がみられなかった。中東情勢の緊迫化で事実上、中東積みの商談が行えなくなった。米国とイスラエルがイランを攻撃した報復として、イランがホルムズ海峡を封鎖した。また、イランは中東の周辺国のエネルギー施設にも攻撃を加え、カタールはLNGおよび随伴製品の生産を停止した。こうした中東情勢の緊張を受け、2月23日に損傷したサウジアラムコのジュアイマのLPG輸出設備の復旧にも支障が出るとの見方も浮上した。
日本国内:
3月渡しの陸上商談では、前週に比べ相場が切り上がった。中東情勢の緊迫化で原油相場をはじめCP先物価格やフレート相場など、海外市況が軒並み上昇。4月の国内市況が3月のそれを大幅に上回るとの先高観測が広がった。卸業者間の取引ではプロパン91,000円台後半、ブタン94,000円台後半のオファーが聞かれたが、これ以上の水準での取引も散見された。一部の元売りは在庫水準を考慮してスポット供給を停止。さらに、レギュラー玉並みかそれ以上での引き取りを要請する売り手も現れており、供給は引き締まりつつある。



