石油化学=3月2~6日:全製品が急騰、中東情勢緊迫化で高まる供給懸念
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はいずれも急騰となった。米国およびイスラエルによるイランに対し大規模な攻撃を仕掛けたことを受け、イランがホルムズ海峡の封鎖を宣言。実際に複数のタンカーが攻撃を受けたことで、原料となる原油やナフサ、また芳香族製品の供給網が断絶された。アジアでの生産設備の稼働に不透明感が増したこともあり、アジアでは供給不安が高まっている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は大幅高。石化メーカー各社が中東からナフサや液化石油ガス(LPG)といった原料の手当てが難しくなっている。このなか、韓国ではYNCCが、東南アジアではチャンドラアスリやPCSがそれぞれフォースマジュール(不可抗力条項の適用)を宣言。エチレンの供給懸念が強まっている。
アジアのプロピレン市場は中東情勢の悪化により、相場が全面高となった。
北東アジア市場では、台湾中油が実施した4月積みの販売入札は市況連動価格で落札された。数量は3,200トン。
韓国では、原料供給懸念を背景に複数の石化メーカーが減産幅を拡大するとともにフォースマジュール(不可抗力条項の適用)を宣言したところも見られる。
東南アジア市場でも一部石化メーカーがフォースマジュールを宣言した。一方、マレーシアのPRefChemが実施した販売入札は原料供給に対する不安からキャンセルされた。
北東アジア着のブタジエン相場は大幅高となった。中東情勢の悪化に伴う原料供給への懸念から、北東アジアでナフサクラッカーなどの稼働率が低下している。ブタジエン供給の不足を受け買い気が強まった。週半ばには中国品が韓国向けに成約されたとの情報が伝えられた。中国のサプライヤーには多少の販売可能なカーゴがあるもよう。

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