LPG=3月9~13日:中東産カーゴ途絶でインド、東南アジアが物色
CFR極東:
先週の極東着市場では、日本着、中国着ともに大幅に続伸した。中東情勢の緊張が続き、原油市況が急伸した影響を受けた。ホルムズ海峡の封鎖が続いたため、中東積みの供給不安が高まっている。インドや東南アジアの国々を中心に供給が確保できない状況に陥り、スポット市場で売り物を物色する動きが広がった。売り物が少なく購入を断念する買い手が多かったなか、ベトナムの石化1社は5月前半着プロパン4万6,000トンを4月CP対比200ドルのプレミアムで購入したとの情報が寄せられた。Japan Indexは12日時点でプロパン、ブタンとも849.00ドルと前週比104.00ドルの大幅高となった。China Indexはプロパンが933.00ドル、ブタンが928.00ドルとともに前週比156.00ドル切り上がった。
FOB中東:
中東積みでは、4月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの相場は前週から変化がみられなかった。ホルムズ海峡の封鎖が続いており、中東積みカーゴの多くが取引できない状況だ。アブダビのルワイス製油所が10日にイランの攻撃を受けた。LPGの生産には影響がないとみられているものの、輸出ができない状況が続き在庫が積み上がっているもよう。早晩LPGの生産も止めざるを得ない状況に陥る可能性があるという。また、クウェートも原油生産を減らしており、随伴製品としてのLPGの生産が減少する可能性も指摘された。さらに、2月23日に設備トラブルで輸出が停止したサウジアラムコのジュアイマ設備は中東情勢の緊張が高まるなか、復旧に時間がかかるとの見通しが強まっている。
日本国内:
3月渡しの陸上商談では、日を追うごとに需給引き締まり感が強まり、京浜のプロパン相場は92,000円台に上昇した。一部の元売りが3月渡しのスポット販売枠を前年同期比で半量に制限。他の元売り勢もスポット販売に慎重姿勢を示し、売りものの少なさからオファーが切り上がった。4月の国内市況が3月のそれを大きく上回るとの先高観測から、月末には仮需の発生が見込まれる。オーダー増が予想される一方、スポット供給が停止される可能性を懸念する向きもいた。一方、ターム玉の引き取りが振るわず、購入余地がそもそも無いという買い手も散見される。このなか、ターム玉を消化できなかったプレーヤーがスポット市場での投げ売りを進める可能性もある、との観測も聞かれている。



