LPG=3月16~20日: サウジアラムコ4月積みターム供給をキャンセル
CFR極東:
先週の極東着市場では、日本着、中国着ともに大幅続伸。中東情勢の緊張が一段と高まっており、原油相場が高騰。バンカーコストの上昇に伴いフレート相場も強基調にあり、極東着相場の押し上げ要因になっている。Japan Indexは18日時点でプロパン、ブタンとも918.00ドルと前週比69.00ドルの大幅高となった。China Indexはプロパンが1,002.00ドル、ブタンが997.00ドルとともに前週比69.00ドル切り上がった。ナフサの供給減少で石化会社がLPGを物色している。台湾輸入1社は買い付け入札を通じ、石化用原料として4月後半着プロパン4万6,000トンを4月ナフサ市況対比プレミアムで購入した。このほかにも、韓国の石化1社が5月着を、韓国輸入1社が6~12月分のブタンの調達に動いている。さらに、インドネシアやベトナムの輸入業者も買い付け入札を通じて4月着のプロパン/ブタン同率玉を探した。
FOB中東:
中東積みでは、4月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの相場は前週から変化がみられなかった。ホルムズ海峡の封鎖が続いており、中東積みカーゴの多くが引き続きスポット取引は困難な状況が続いている。一方、ホルムズ海峡を通過するカーゴが複数散見された。カタールのラスラファン基地積みプロパン/ブタン各2万2,000トン2カーゴがホルムズ海峡を通過しインドに向かった様子だ。また、特殊産地積みプロパン/ブタン各2万2,000トン2カーゴがホルムズ海峡を通過し、中国の茂名と福建にそれぞれ向かったとみられる。中東情勢の緊張は当面続くとの見方が強く、サウジアラムコは4月積みのターム供給もキャンセルしたという。2月下旬に設備の損傷で輸出ができなくなったジュアイマ基地の復旧が遅れる公算が大きいとの見方も寄せられた。
日本国内:
3月渡しの陸上商談では、一段と需給タイト感が強まった。卸業者間では、京浜プロパンの商談水準は93,000円で伝えられた。週の前半にはプロパンの売唱えが92,000円台前半で寄せられたが、この売りものに対してはオーダーが殺到し、すでに消化されたもよう。販売余地がなくオファーを取り止めた卸業者も見受けられた。一方、元売り各社もスポット供給をすでに停止している。中東情勢の悪化により原油相場が急騰し、CPやモントベルビュー市況にも上昇圧力がかかる。4月の国内市況が3月を大幅に上回るとの見方から先高観測が強まっている。一方、ローリーの燃料である軽油価格が高騰しているため、一部の運送業者は確保に苦慮しているという。4月のタンクローリーの稼働率が低下する可能性が示唆された。



